製造プロセス

PROCESS

製錬所では精鉱由来の硫黄酸化物が発生しますが、そのまま大気中に放出してしまうと周囲の環境に重大な悪影響を及ぼします。硫黄酸化物を硫酸および石膏として回収することで、資源として有効に活用し、環境の保全に努めています。

秋田製錬(亜鉛製錬)の硫酸工場

東予工場(銅製錬)の硫酸工場

1.SO2ガスの回収

亜鉛・銅製錬の主な原料である亜鉛精鉱・銅精鉱は硫黄分を含有しており、製錬工程で発生する二酸化硫黄(SO2)が硫酸・石膏の原料となります。
発生したSO2ガスはボイラーで熱を回収され、集塵機で微粒な亜鉛・銅分、ダストが回収され、ガス精製工程に送られます。

2.SO2ガスの精製

冷却塔では集塵機で除去しきれなかったダストが回収され、循環液で冷却されます。
その後、電気集塵機、精製塔でさらに微細な不純物が除去されます。

3.硫酸の製造

精製されたSO2ガスは乾燥塔で水分を除去され、熱交換を経て、転化器で酸化反応することで三酸化硫黄(SO3)となります。吸収塔でSO3を濃硫酸に吸収させると発煙硫酸となり、これを希硫酸で薄めて濃度調整することで硫酸(H2SO4)となります。
両製錬所ともダブルコンタクト方式を採用しており、収率を高め、環境・品質対策としています。
製造された硫酸はタンクで貯酸し、物流ネットワークを通じてタンクローリー車およびケミカルタンカーで全国各地に出荷します。

排煙脱硫工程

吸収塔の残留SO2ガスを回収し、石膏化します。

※工程の写真はすべて秋田製錬(株)

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